偽セキュリティ警告にご用心!

先日、Windowsノートパソコンでネットサーフィンをしていました。

面白かった映画の「次のエピソードのあらすじ」という文字が目に入ったので
『お、次回作もあるのか。それは楽しみだ』と思ってクリックすると、

あちゃー! やられました。画面にセキュリティ警告が表示されて、

「あなたのパソコンはしまわれました」という音声が流れました。
変な日本語と思いながらブラウザの閉じるボタン押しても画面が閉じません。

ここで、表示されている連絡先に絶対に電話をかけてはいけません。

『えーい、電源を切ったろ』と思って電源ボタンを長押しすると画面が真っ暗になりました。

しばらくして電源ボタンを押すとセキュリティ警告画面が消えてなくて、
「あなたのIPアドレスがしまわれました」との音声が流れました。(なんという日本語)

『しまった。スリープになっていただけだった』と理解して、
ctrlキーとaltキーとdeleteキーを同時に押してタスクマネージャーを起動しました。

アプリの一覧からブラウザにカーソルを合わせて、右クリック、終了で画面を閉じました。
その後、電源を確実に切ってしばらくして再度起動しました。

ウィルス対策ソフトで詳細な検索をしたところ、異常はありませんでした。

でも、なんとなく嫌だったので3か月前のディスク全体バックアップ(acronis)から
復元することにしました。

wifiをオフにして必要なファイルを64GBのUSBにコピーしてから、ディスク全体を
復元しました。

その後、Windowsの更新を行いました。各アプリは自動で更新がかかりました。

受信メールは別のパソコンでも受信していたので無視しました。
64GBのUSBからファイルを戻して一件落着です。

今回は、セカンド機だったこと、3か月前にディスク全体をバックップしていたことで
作業時間を除けばたいした被害はありませんでした。

しかし、いつも復元できるバックアップがあるとは限りません。

それではどうするか?

本番機(業務、銀行、クレジットなどパスワードを入力するパソコン)とは別に
ネットサーフィン用のセカンド機(新品のノートパソコンで10万円、中古で3万円ぐらい)を準備するのも一つの手だと思います。

一台のパソコンで大事な仕事のデータを扱い、ネットサーフィンもすると、ウィルス感染や情報漏洩のリスクが高くなります。

自宅に持ち帰ったパソコンから何百、何千、何万人ものデータが漏洩したとのニュースを聞いたことがあるでしょう。

セカンド機を準備することが高いと感じるか、保険と思うかは考え方次第です。

偽セキュリティ警告の手口については
IPA(情報処理推進機構)のホームページを参考にして下さい。https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2023/mgdayori20230711.html