労働経済白書

厚生労働省から令和4年版労働経済の分析〔令和4年9月6日閣議配布〕が公開されています。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/21/21-2.html

令和4年版 労働経済の分析 -労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題-

概要

労働経済の推移と特徴 -雇用・失業情勢の動向①-

・2021年の我が国の労働市場では、緊急事態宣言等が発出された1月~9月の間、雇用情勢は一進一退の動きとなったが、10月以降は経済社会活動の活発化にしたがい、回復に向けた動きがみられた。

・雇用者数は、男女ともに非正規雇用労働者数の回復が弱いが、女性の正規雇用労働者数は堅調に推移している。一方、産業別にみると、多くの産業で雇用者数に持ち直しの動きがみられる中、特に「宿泊業,飲食サービス業」「生活関連サービス業,娯楽業」で回復が弱い。

労働経済の推移と特徴 -雇用・失業情勢の動向②-

・雇用人員判断D.I.をみると、多くの産業で「不足」超で推移し、「宿泊・飲食サービス」でも12月調査では「不足」超に転じるなど、2021年の労働市場は、再び感染拡大前から続く人手不足の状況となった。

・他方で、転職者数は2020年に引き続き大幅に減少するとともに、長期失業者の増加、高齢者層の非労働力人口の増加といった動きがみられ、労働市場の動きが停滞している傾向がみられる。

労働経済の推移と特徴 -労働時間・賃金等の動向-

・2021年の労働時間・賃金の動きをみると、労働時間は感染症の影響による前年の大幅減からの持ち直しの動きがみられプラスとなり、実質賃金は3年ぶりに前年比プラスとなった。

・また、「働き方改革」の取組の進展もみられ、中小企業を中心に年次有給休暇の取得率が上昇したほか、「同一労働同一賃金」を背景に、2020年以降パートタイム労働者の特別給与の増加もみられている。

詳しくはこちら
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/21/dl/21-2b.pdf